五箇山のご紹介
白山の北東側に位置する南砺市では、南西部の五箇山地域(旧平村、旧上平村)が白山ユネスコエコパークに含まれています。
標高1,500mの山々に囲まれ、清流「庄川」が南から北に流れています。五箇山は古くから白山を信仰対象とする修行の場として開かれ、中世には浄土真宗が広く浸透しました。一方で水利の不便な山間地であったため稲作は適さず、養蚕や木炭、和紙のほか、火薬の原料となる塩硝づくりが行なわれてきました。
また、「五箇山は民謡の宝庫」ともいわれ「こきりこ節」や「麦屋節」など、口頭伝承されて受け継がれてきた数多くの民謡があります。
伝統的な合掌造りの家とその歴史を秘めた山里の文化が、今も受け継がれており、平成7年(1995年)には『相倉』と『菅沼』の合掌造り集落が白川郷とともにユネスコの世界文化遺産に登録されています。
五箇山エリア
3つの機能
桂湖ビジターセンター
白山国立公園内の桂湖湖畔にあり、岐阜県との県境に位置しています。湖でのボートやカヌー、キャンプやコテージで仲間や家族で楽しんだり、普段出会う事がない野鳥や昆虫とふれあうことができます。ボート部の練習といった本格派から、初めての方まで桂湖でのカヌーを楽しまれています。 オートキャンプ場の先には、白山ユネスコエコパークの核心地域でもある日本三百名山に選ばれた大笠山の登山口があり、約5時間で標高1,821メートルある頂上へたどり着きます。
【団体名】上平観光開発(株)
【連絡先】上平観光開発(株)「桂湖ビジターセンター」 0763-67-3120
桂湖周辺の外来種駆除活動
白山国立公園本来の自然や景観を保護する上で支障となるため、地元の五箇山自然文化研究会と環白山保護利用管理協会とタイアップして駆除活動を行なっています。
【団体名】南砺市ブランド戦略部農林課
【連絡先】南砺市ブランド戦略部農林課 0763-23-2016
人形山
人形山(にんぎょうざん)は、富山県南砺市(旧平村)と岐阜県白川村に位置する県境にある標高1,726mの山です。山開きは、6月第1日曜日に行われ多くの登山者が訪れます。イワウチワ、マイヅルソウ、サラサドウダンの大木、イワカガミ、チシマザサ、ブナ、ホンシャクナゲ、リンドウなどの高山植物が見られます。
名前の由来は、5月下旬に山腹の谷沿いに出現する雪形(姉妹が手を繋いだような形)に由来しています。奈良時代初めに泰澄大師により白山信仰の修験の場所として開山されたと伝えられ、祠が建立されました。平安末期の1125年(天治2年)に上梨の中心部に移築され、1502年(文亀2年)に再建されたものは上梨の白山宮・本殿として現存、国指定重要文化財となっています。
【団体名】南砺市平行政センター
【連絡先】南砺市平行政センター 0763-66-2131
茅場の再生
相倉・菅沼の各合掌造り集落にとって、屋根葺き用のコガヤは重要な資源です。そのため、古くから茅場と呼ばれる採取場所を設け、大切に維持管理してきました。しかし、集落の戸数の減少により、現在は手入れのされていない茅場が増えています。コガヤの自給率は、相倉集落で8割、菅沼集落では5割まで落ち込み、県外からオガヤを取り寄せて不足分を補充しています。また一方、集落近くの耕作放棄地やスキー場の中に茅場を造成する取り組みや、五箇山地域に隣接する福光地域の山間部でコガヤ生産用の茅場を造成するモデル事業が始められています。
【団体名】越中五箇山菅沼集落保存顕彰会、相倉史跡保存顕彰会
【連絡先】南砺市ブランド戦略部文化・世界遺産課 0763‐23‐2014
五箇山自然文化研究会
五箇山自然文化研究会は、平成3年度から2年にわたり上平村で行われた「自然文化解説員養成講座」の受講修了者が結成しました。会の目的は、五箇山地域一帯の自然を愛しみ、人々が長い歴史の中から大切にしてきた生活の知恵や文化を見つめ守り、その価値の尊さについて地域の内外に認識を広めようとするものです。
五箇山地域はもとより、地域外からも参加しています。観光に来訪する人々が多い季節は、定期的にも臨時にも解説活動を行い、地域の事業に参画するなどの活動を行っています。
【団体名】五箇山自然文化研究会
【連絡先】五箇山自然文化研究会 (e-mail:jodo.tetsuji@city.nanto.lg.jp)
菅沼合掌造り集落
菅沼集落は、庄川の流れが東側に方向を変える地点の右岸に広がる小さな集落です。合掌造り家屋9棟をはじめ、板倉、土蔵や水車小屋などの伝統的な建造物があります。
世界遺産菅沼合掌造り集落展望広場から集落を一望することが出来、集落内には江戸時代の産業でもあった「塩硝の館」や「五箇山民俗館」があり、五箇山の歴史を学ぶことも出来ます。
【団体名】菅沼世界遺産保存組合、南砺市観光協会
【連絡先】五箇山総合案内所 0763-66-2468
相倉合掌造り集落
相倉集落は庄川からやや離れた段丘上に位置し、北東にゆるく傾斜する細長い台地に広がっている。この集落32戸の住宅のうち20戸が合掌造り家屋となっています。
「合掌造り」とは、日本有数の豪雪地帯で知られる白川郷・五箇山地方で、特徴的に見られる急傾斜の切妻造り・かやぶきの民家のことです。国指定史跡、重要伝統的建造物群保存地区や世界文化遺産に登録され保存されており、範囲はこれら民家だけでなく、田畑・山林・池・道路・屋根葺きに必要な茅を取る「茅場(かやば)」や、集落を雪崩から守るための「雪持林(ゆきもちりん)」までもが含まれます。
【団体名】(公財)世界遺産相倉合掌造り集落保存財団
【連絡先】(公財)世界遺産相倉合掌造り集落保存財団 0763-66-2123
白山宮
奈良時代初めに泰澄大師により白山信仰の修験の場所として開山された人形山の山頂にあった祠を、平安末期の1125年(天治2年)に上梨の中心部に移築し、本殿は1502年(文亀2年)に再建されたもので国重要文化財に指定されています。祭神は菊理媛尊で33年毎に開帳が執り行われます。氏子はこきりこ唄保存会として活動し、春と秋の例大祭に踊りを奉納します。
【団体名】上梨区、白山宮奉賛会
【連絡先】五箇山総合案内所 0763-66-2468
こきりこ祭り
白山信仰の名残りでもある上梨地区の白山宮に古くから伝わる舞や民謡で、日本で最も古い形を残すと言われる田楽の一種であり、毎年4月と9月(各26日)には神前で奉納されます。
特に9月のこきりこ祭りは、五箇山の祭りの中でも麦屋まつりと並ぶ代表的な祭りである。境内前には屋台が並び、こきりこ館前のステージでの民謡披露や獅子舞など、上梨地区全体が一体となり盛り上がります。こきりこ総踊りと呼ばれるイベントでは、町の人達が輪になって、会場全体で踊ります。見物に来た人達もその輪に入り、ささらを鳴らしながら踊る事ができます。
【団体名】越中五箇山こきりこ唄保存会、こきりこ祭り実行委員会
【連絡先】五箇山総合案内所 0763-66-2468
報恩講料理
浄土真宗開祖親鸞聖人の命日(旧暦11月28日)前後に、遺徳を偲んで営む報恩講は真宗をよりどころにする五箇山の人々には大切な仏事であります。親類縁者を招き、ともに念仏を唱え、説教に耳を傾ける。その後、集まった参詣者に供される料理のことを「ホンコサマの御膳」と云います。五箇山地方の報恩講料理はそれぞれの地区で特徴があるが、欠かせないのが堅豆腐の煮しめや、小豆と根菜類の汁物などであります。これは、もてなしや信仰心のあらわれでもあります。
【団体名】南砺市観光協会
【連絡先】五箇山総合案内所 0763-66-2468
五箇山和紙
五箇山和紙は、約1200年前の正倉院宝物と平安時代の延喜式に朝廷へ和紙を献上したとして記されており、約400年前の江戸時代、平地域で作った中折紙が、越中を治めていた、加賀二代藩主前田利長公に贈られたという記録が残っています。以来五箇山和紙は加賀藩の手厚い保護を受けながら発展し、良質和紙の産地として今日に至っています。
【団体名】一般財団法人 五箇山和紙の里、農事組合法人 五箇山和紙、東中江和紙加工生産組合
【連絡先】
道の駅たいら 五箇山和紙の里
農事組合法人 五箇山和紙
東中江和紙加工生産組合