白鳥のご紹介
白鳥エリアは、白山の南方に位置し、山々や長良川、石徹白川などの清流に恵まれた自然豊かな里です。白山ユネスコエコパークのエリアは、旧北濃村、旧石徹白村となっており、のどかな山村風景が広がっています。
冬には多くの雪が降り、夏も冷涼な気候であることから、この自然環境を活かしてトウモロコシ栽培や、ウインターリゾートとして多くのスキーヤー、スノーボーダーが訪れます。
このエリアの社寺には多くの絵画や仏像等の文化財が残され、また、伝統芸能である「長滝の延年」「拝殿踊り」「石徹白民踊」などが伝承され、白山麓に伝わる歴史文化に触れることができます。
白鳥エリア
3つの機能
長滝白山神社・白山長瀧寺
白山中宮長瀧寺は奈良時代初め泰澄大師により創建され、鎌倉、室町時代を中心に、美濃禅定道の拠点として六谷六院三百六十坊を数え、「上り千人、下り千人、ふもと千人」といわれほど隆盛を極め、広く東海地方に信仰が広がっていました。明治の神仏分離により、現在の長滝白山神社と白山長瀧寺となりましたが、多くの白山信仰ゆかりの文化遺産が伝承されて、境内にある瀧宝殿には、白山文化を代表する貴重な宝物が展示されています。
【団体名】長滝白山神社・白山長瀧寺
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
阿弥陀ヶ滝
阿弥陀ヶ滝は落差60mを誇り、「日本の滝百選」に選ばれ東海の名瀑と呼ぶにふさわしい幻想的で美しい様相をしています。滝の北側には洞くつがあり、天文年間、長瀧寺の僧、道雅法師が修行し護摩行を行ったところ、阿弥陀如来の姿が浮かびあがったことから阿弥陀ヶ滝と言われるようになりました。
この滝周辺は、大日ヶ岳火山岩類から形成され、その年代はおよそ100万年前とされています。
【団体名】白鳥観光協会
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
いとしろとうもろこし「あまえんぼ」
石徹白地区は四方を山々に抱かれた白山の南麓に位置し、標高700~800mの高地で育つとうもろこしは、気温の寒暖の差が大きいことから、甘みが強く滋味溢れる“特別な味わい”と言われています。糖度が16%以上あり、都市部での評判も良好で、多くの人々がとうもろこしを買い求めるために、石徹白を訪れています。毎年8月には「いとしろ とうもろこしの収穫祭」が開催され、賑わいを見せています。
【団体名】石徹白ふるさと食品加工組合
【連絡先】石徹白ふるさと食品加工組合 0575-86-3320
石徹白川での在来魚種の保護
石徹白川の管理団体である石徹白漁業協同組合が中心となり、イワナなどの渓流魚の保護のため、キャッチアンドリリース事業を実施しています。また、多くの砂防堰堤には魚道が設置されておらず、渓流魚の遡上を阻害していることから、産卵環境を改善するため、産卵用人工河川の整備活動が2009年から開始されました。近年では、渓流魚の自然産卵が着実に増加しており、今後は養殖魚の放流に依存しない河川管理が期待されています。
【団体名】石徹白漁業協同組合
【連絡先】石徹白漁業協同組合 0575-86-3001
石徹白の大杉
石徹白の大杉は、白山国立公園特別保護地区にあり、国の特別天然記念物に指定されています。樹齢は1800年以上といわれ、白山美濃禅定道の宿坊「今清水社」跡の境内地にあります。この地は冬季になると積雪4m以上となる厳しい環境であることから、その環境を生き抜く強靭な生命力を感じる巨樹です。
目通り14.5m、樹高25mあり、その幹の太さから12人でやっと幹を抱えこむことができることから、「十二抱えのスギ」と呼ばれています。
【団体名】白鳥観光協会
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
大師堂
大師堂は明治の神仏分離の際、白山中居神社などの仏像や仏具を祀るために建てられました。奥州藤原秀衡の寄進と伝えられる「銅造虚空蔵菩薩坐像」は県下唯一の傑作といわれており、当時の白山信仰の盛大さを物語るものとなっています。昭和43年(1968)に国の重要文化財に指定されました。
現在でも大師堂の宝物は、白山文化を伝える大切な遺産として、石徹白の人々によって守り続けられています。
【団体名】白鳥観光協会
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
石徹白地区小水力発電
石徹白地区は中山間の開けた土地に多くの農地が点在し、豊富な水資源を運ぶ農業用水が整備されています。この用水を有効活用するために、石徹白地区では小水力発電事業を地域づくりのきっかけとして積極的に推進しています。2007年から試験的に小水力発電機が各所に設置され、2011年には農産物加工場設備のための発電機が設置されたことにより、地域で小水力発電の効果が認識され、さらに小学校での環境学習にもつながりました。
発電事業については、地域活性化を目的に実用的な発電所が建設され、その地域と次世代に継がれる売電と雇用の創出の両面で、地域を支える産業として期待されています。
【団体名】石徹白農業用水農業協同組合
【連絡先】石徹白農業用水農業協同組合 0575-86-3380
長良川鉄道北濃駅 転車台
転車台とは、蒸気機関車を方向転換する装置のことで、北濃駅の転車台は1902年(明治35年)アメリカ製の銘があります。当初は岐阜駅で使用していましたが、昭和9年に越美南線開通とともに、終点の北濃駅に移設されました。
北濃駅は、周辺のスキー場へスキー客を運んだだけでなく、昭和33年頃には御母衣ダム建設資材の運搬基地として活躍しました。越美南線はこの地域の産業振興に多大な貢献を果たし、北濃駅の転車台はその歴史の生き証人として現在も受け継がれています。
【団体名】長良川鉄道㈱
【連絡先】長良川鉄道(株) 0575-23-3921
銚子ヶ峰清掃登山
石徹白地区では、白山への登拝道である美濃禅定道を管理するため、「白山道刈り」という行事が先人から脈々と受け継がれていました。しかし過疎化が進む石徹白地区では人足の減少から、この伝統行事も地元の人々だけではできなくなりました。
そこで石徹白地区ではボランティアを募集し、皆さんの協力によって神鳩避難小屋の整備やオオバコなど外来種の除去作業などを行いながら登山する行事として、清掃登山を実施しています。
石徹白の大杉から銚子ヶ峰山頂までの登山道を、親子連れを含む多くの参加者が、作業しながら楽しく登っています。
【団体名】石徹白公民館
【連絡先】石徹白公民館
白山文化博物館
白山文化の里のシンボル施設として、白山文化博物館は白山をイメージした外観となっています。館内は白山に関する文化を写真や映像で紹介するテーマ展示室や、各地の史跡・施設を紹介するインフォメーションプラザ、文化財を展示する文化財展示室、郡上一揆などを展示する歴史民俗展示室があり、白山文化を分かりやすく紹介する施設となっています。
【団体名】白山文化博物館
【連絡先】白山文化博物館 0575-82-6000
村間ヶ池
村間ヶ池は大日ヶ岳を南方に下った尾根の窪地に、湧水が溜まることで池が形成されています。詳細な調査が行われていないのでどこから水が湧き出ているか不明ですが、旱(ひでり)が続いてもその水が涸れることがないと言われています。
人里離れた山中にあり、日中でも静寂に包まれていることから、池には大蛇が住むという伝説が伝わっています。
【団体名】白鳥観光協会
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
白山中居神社
白山中居神社の創建は景行天皇の御世にイザナキ、イザナミノミコトを祀ったのが始まりとされています。その後、泰澄が社殿を修復し、社域を拡げました。境内は、スギの巨樹が社殿を囲んで林立し、神秘的な雰囲気を漂わせています。
また、この神社の春季例祭で五段の神楽が奉納されています。五段の神楽は享保2年(1717)長瀧寺留記に記録があることから、石徹白の人々により脈々と受け継がれていたことがわかります。舞は雅楽に合せて二人の巫女によって舞われ、合計5種類の舞を奉納します。
【団体名】白山中居神社
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
白鳥の拝殿踊り
白鳥の拝殿踊りは、白鳥町内の神社拝殿で踊られています。踊り手は下駄履きで、踊り手の中から歌い出し、それに合わせて他の踊り手が歌いながら踊るもので、三味線や太鼓などのお囃子はなく、拝殿の床板を踏み鳴らす下駄の音で、踊りの調子を整えていく軽快な踊りとなっています。
踊りの夜は、拝殿の天井中央に、キリコ(切子灯籠)を吊り下げされています。踊り手は浴衣に下駄履き姿で、夜の八時頃から板張りの拝殿に数人が上り、輪になった踊り手の一人が歌い出して踊りが始まり、踊り手全員で囃子詞(はやしことば)を歌いながら踊ります。
【団体名】白鳥拝殿踊り保存会
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
長滝の延年・六日祭り(花奪い祭り)
長滝の延年は、毎年1月6日に長滝白山神社の六日祭において奉納されます。記録によると鎌倉時代には催されていたと考えられ、昭和52年5月17日に国重要無形民俗文化財に指定されています。白山信仰の長い歴史の中で、今も神社氏子をはじめとした長滝地区の人々によって古い延年の形が脈々と受け継がれています。
この延年の途中から花奪いが始まり、拝殿土間の天井、高さ約6mに吊るされた桜・菊・牡丹・椿・芥子の5つの大きな花笠を勇敢な若者達が3つぎ半の人梯を組んで落とすと、花を奪おうともみあいになります。 この花を持って帰ると、豊蚕・豊作・家内安全・商売繁盛になるといわれています。
【団体名】長滝の延年保存会
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
石徹白の盆踊り
石徹白地区には、お盆にお寺の境内などで盆踊りが催されています。石徹白地区には昔から作業唄などの民謡が多く伝わっています。先人達は生活の中で、作業の労苦を感じないよう歌を歌いながら仕事に励みました。その苦楽を歌った「夜づき唄」「粉ひき唄」などが現在まで残されています。
その昔、盆踊りはこれと云った娯楽もない時代、唯一楽しい集いの場として、老いも若きも一同に会し、時の経つのも忘れ踊ったそうです。
【団体名】石徹白民踊保存会
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900
外来植物除去活動/石徹白
美濃禅定道(石徹白大杉、神鳩ノ宮避難小屋、銚子ヶ峰)、石徹白清掃登山と合同で実施する外来植物除去イベントです。この催しは年1回、地域の方と、地域外のボランテイアの共同で登山道、避難小屋の整備や、外来植物除去等を行っています。
【団体名】石徹白公民館
【連絡先】白鳥観光協会 0575-82-5900