荘川のご紹介

 荘川地域では、自分たちで地域の課題を見つけ、課題の解決するため荘川地域の個人、事業者、行政が力を合わせてみんなでまちづくりを進めるという「協働のまちづくり」を推進しており、「豊かな自然と文化に誇りを持ち いつまでも住み続けたいと思うまち」というビジョンのもと、地域に住み続けたいという思いを育てるための活動を行っています。

 高山市は面積が日本一広い市で、西部の荘川地域が白山ユネスコエコパークに含まれています。
 荘川地域は白山の南東側に位置し、白山への登山道こそないものの、白山神社が7社あり、白山信仰が地域に根付いている。旧荘川村の村民憲章では「わたくしたちは、霊峰白山を仰ぎ、清流庄川の源に住む荘川村民です。」と制定し、白山がもたらす自然に感謝し、美しく豊かな郷土を築くことを目指して生活してきました。
 現在は、「荘川町まちづくり協議会」と高山市が連携し、荘川町のまちづくりビションである「豊かな自然と文化に誇りをもち いつまでも 住み続けたいと思うまち」のもと、荘川ならではの特色や荘川らしさ(自然、景観、文化、雪国ならではの暮らし、人柄)を見つめ直し、地域に誇りをもち、地域が一丸(協力)となって守り生かしながら、荘川を維持するための取り組みを進めています。

 

荘川エリア

3つの機能

「山中峠のミズバショウ群落」保全活動


 
 山中山国有林内にある「山中峠のミズバショウ群落」は、平成21年(2009)頃に著しく減少したため、平成23年(2011)から地元町内会と地権者である林野庁中部森林管理局飛騨森林管理署、岐阜大学、高山市が連携して保全活動に取り組んでいます。岐阜大学の調査により、ニホンジカ等の野生動物の食害が原因であることが判明したため、電気柵を継続的に設置し、現在一部に回復の兆しが見えています。


【団体名】山中峠のミズバショウを守る会
【連絡先】高山市荘川支所 05769-2-2211

ササユリ群生地の保全活動


 
 全国的にも年々減少傾向にあるササユリ群生地の保護・育成に努めると共に、地域が一体となって里山保全に取り組み、美しい景観づくりを目指すことを目的に地域の有志が集まり保全活動を行っています。
 主な活動は、イノシシやニホンジカ等による食害を防止する電気柵の設置などの維持管理、農村公園内の草刈りなどの清掃作業、ササユリの種子・鱗片からの増殖の研究や育成、開花期の観光客の案内やPR活動を行っています。


【団体名】惣則ササユリ保護クラブ
【連絡先】高山市荘川支所 05769-2-2211

町内一斉美化の日の清掃活動


 
 荘川地域では毎年5月16日を「町内一斉美化の日」と定め、荘川地域にある全16町内会において、子どもからお年寄りまでの全住民が地域の清掃活動を行い、景観の保全及び地域の環境美化に努めています。


【団体名】荘川町内の16町内会
【連絡先】荘川町まちづくり協議会 05769-2-2211

荘川桜の保全及び活用


 
 荘川地域の宝であり、観光名所となっている「荘川桜」の手入れを電源開発株式会社から依頼された庭正造園により、毎年7月頃に枯枝の剪定、施肥、消毒など、4日ほどかけて集中的に作業を実施しています。
 また、4月下旬から5月上旬の「荘川桜」開花時には、荘川観光協会が臨時観光案内所の設置等を行い、観光客の対応をしています。


【団体名】電源開発株式会社、荘川観光協会
【連絡先】荘川観光協会 05769-2-2272

荘川公民館大学


 
 荘川公民館大学とは、荘川地域と岐阜大学の教員、学生が協同して、公民館等を利用して地域と直接触れて学習し、それぞれ特徴ある風土を抽出し、それらの保全について考える事業です。荘川地域では、『森林と人の歩み』について峠道・焼畑・炭焼き・巨樹などをキーワードとし、昔から人々が荘川地域の自然をどのように利用しながら風土を築き上げてきたのかを、地元の人々と共に見つめ直すことを目的に実施しています。


【団体名】岐阜大学
【連絡先】岐阜大学

化石発掘教室の開催


 
 荘川地域には手取層群と呼ばれる地層があり、恐竜を含む多種類の脊椎動物化石が発見されています。そのため、高山市内の子どもを対象とした化石発掘教室を開催し、地域における次世代の担い手の育成を進めています。最近では参加者がイグアナノン類の歯の化石などを発見。また、この教室で国立科学博物館や京都大学等の研究者が指導を行っています。


【団体名】荘川化石調査研究推進委員会
【連絡先】高山市荘川支所 05769-2-2211

自然を活用したエコツーリズム


 
 エコツーリズムの拠点施設である「OD‐FARM荘川」では、荘川地域とその周辺の自然と食の体験情報の発信を行っています。シャワークライミング、Eボートやカヌー、スノーシュー散策ツアーなどが体験でき、また、施設内にある石窯では地元食材を使用したピザを作る体験もできます。


【団体名】OD-FARM荘川
【連絡先】OD-FARM荘川 05769-2-1011

村芝居


 
 高山市荘川町には8つの神社があり、そのうち黒谷白山神社、野々俣神社、荘川神社において、9月の例祭(本祭)の前夜に前夜祭が開催され、地元の若者たちが中心となり、約300年の歴史があると言われる荘川地域の伝統文化である「村芝居」(奉納芝居)が行われています。各神社の若連中と呼ばれる若者たちが毎晩遅くまで稽古し、当日は本格的な人情時代劇を上演して多くの方にご覧いただいています。


【団体名】黒谷白山神社若連中、野々俣神社若連中、荘川神社若連中
【連絡先】荘川観光協会 05769-2-2272

飛騨荘川ふるさとまつり等の観光イベントの実施


 
 飛騨荘川ふるさとまつり、ひだ荘川ふるさと夏まつり、ひだ荘川ふるさと冬まつり等の荘川地域への誘客を目的としたイベントを開催しています。
 特に町内全ての神社の獅子舞が集まり、日本一の30頭の連獅子登場する「飛騨荘川ふるさとまつり」には毎年多くの観光客が訪れています。また、まつりは獅子舞や民謡などを披露する場であり、伝統文化の継承に大きく貢献しています。


【団体名】飛騨荘川ふるさとまつり実行員会 等
【連絡先】高山市荘川支所 05769-2-2272