平成31年度第1回「白山ユネスコエコパーク実践学習会」を開催しました

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これまで荘川地域では、地域住民と岐阜大学と行政が連携し、野生動物の食害被害にあった「山中峠(やなまなかとうげ)のミズバショウ群落」の保全活動を行っています。
今回児童がミズバショウの種を採取して育てることを通じてミズバショウの生態を学び、ミズバショウの保全について考える学習会を荘川小学校5年生対象に6月7日(金)に高山市立荘川小学校及び「山中峠(やまなかとうげ)のミズバショウ群落」で開催しました。

 1.開催日時  令和元年6月7日(金) 午前10時15分から午後0時20分
 2.主  催  荘川町まちづくり協議会、高山市、岐阜大学
 3.参 加 者  高山市立荘川小学校 5年生児童13名、教諭4名
         岐阜大学応用生物科学部 1名(安藤准教授)
         荘川町まちづくり協議会 1名
         高山市荘川支所  2名
 4.学習内容
  (1)岐阜大学安藤准教授による白山ユネスコエコパーク及び「山中峠のミズバショウ群落」保全
     活動の経緯及び成果等に関するお話
     【お話の概要】
      ・エコパーク及び白山ユネスコエコパークの目的や内容についての解説
      ・地域住民と大学、行政が連携して実施している「山中峠のミズバショウ群落」保全活動
       に至った経緯や、シカがミズバショウを食べるこということが分かったこと、保全活動
       によりどのようにミズバショウが回復していったかの説明
      ・平成28年度から荘川小学校5年生を対象に実施している「白山ユネスコエコパーク
       実践学習会」の内容やミズバショウ苗の定植体験の結果などの説明
  (2)ミズバショウの種を採取する装置の製作
     ・3グループに分かれ、金網と寒冷紗を使用した2種類のミズバショウの種採取装置を安藤
      先生の指導の基、児童が製作
     ・寒冷紗だけではネズミが装置を破って種を食べてしまう可能性があるため、金網を使用
      した装置も製作
  (3)「山中峠のミズバショウ群落」の現地見学
     ・安藤先生から電気柵のしくみと設置方法、また、電気柵を設置したことにより電気柵内の
      植生が豊かになったことの解説
     ・カメラトラップのしくみや、ミズバショウの生育場所の解説
  (4)「山中峠ミズバショウ群落」でのミズバショウの種採取装置の設置
     ・児童が電気柵内に入り、自分たちが製作した装置をミズバショウの果実に取り付けを実施
 5.実施効果
   ・この学習会は岐阜大学と荘川小学校の協力により平成28年度から毎年実施しており、荘川町
    の子どもたちに山中峠のミズバショウ群落での保全活動を通じて地域の宝を知ってもらい、
    白山ユネスコエコパークの理念と目的を学んでもらう有意義な機会となりました
    ・子どもたちは、安藤先生からミズバショウをシカが食べている映像を見せてもらうと驚くと
    共に興味を示してくれました
   ・今回の学習会では、子どもたちが初めて電気柵内に入って、ミズバショウの種を採取する装置
    を設置するというとても貴重な機会を設けることができました

○岐阜大学安藤准教授のお話


○ミズバショウの種を採取する装置製作


○「山中峠のミズバショウ群落」でのミズバショウ群落状況及び電気柵設置状況の見学


○「山中峠のミズバショウ群落」でのミズバショウ種採取装置設置